コープデリ商品政策6つの柱・4
コープ商品の考え方
組合員の想いを“かたち”にしたコープ商品を開発・提供します
1.コープ商品とは
- コープ商品は、コープが定めた商品仕様書に基づき、コープとのパートナーシップが形成された工場に製造を委託して作る商品です。
- コープ商品は、安全性の確保に取り組み、組合員が求める品質・機能・規格を実現し、わかりやすい情報と利用しやすい価格で提供する、コープのオリジナル商品です。
- コープ商品は、組合員とのコミュニケーションを大切にし、改善を継続的に行う商品です。
2.コープ商品の目的
- くらしに役立つコープ商品を開発・提供し、組合員の毎日のくらしに貢献します。
- 商品を通して、社会的・国際的な課題の解決に向けた取り組みを広げます。
- 安心・信頼のコープブランドのシンボルとして、利用の拡大と生協の発展に貢献します。
3.コープ商品の基準(くらしに貢献する役割)
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安全性の確保
- (1) 使用場面において、商品自体の安全性を確保すること
- (2) 科学的な考え方に基づく品質保証システムを作り、確実に執行すること
- (3) 記録・点検・検査に基づく継続的な検証・改善サイクルを確立すること
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確かな品質
- (1) 使用する人、場面、目的に合い、繰り返して利用できる品質を実現すること
- (2) 競合する商品と比較して、品質の優位性あるいは特徴があること
- (3) 食品では「おいしさ」「健康配慮」を重視すること
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利用しやすい価格
- (1) 大多数の組合員が利用を継続できる価格を実現すること
- (2) 合理的な商品設計で無駄を省くこと
- (3) 競合する商品と比較して、品質が同等であればより安い価格であること
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わかりやすい情報提供
- (1) ユニバーサルデザインの考え方に立って、誰にでもわかりやすい表示を追求すること
- (2) 商品特徴、製造地、アレルギー情報、調理方法、注意喚起など、商品の選択や適切な利用に役立つ情報をわかりやすく伝えること
4.コープ商品の開発・改善・廃止、管理、組合員の声の反映
- コープ商品の基準を満たした商品の開発を基本とします。
- 市場環境の変化等により、コープ商品の基準を満たさなくなった場合は、積極的に改善を行います。また廃止する場合は、その商品の評価を確実に行います。
- 組合員の声をコープ商品に反映します。組合員の要望・意見、利用状況から分析を行い、商品の開発、改善につなげます。
- モニターラボ、各種アンケート、グループインタビュー、商品テストなど、コープ商品に関する組合員の声を集める仕組みの充実と活用に取り組みます。
- 組合員活動と連携し、これまで無かった商品、新しい価値を持つ商品、社会的な主張を持つ商品の開発・改善に取り組みます。
- 全国の生協や日本生協連と共同してコープ商品の開発・改善に取り組みます。
5.コープ商品の品質管理について
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製造委託先・工場の選定
- (1) コープ商品は商品仕様を指定し、工場に製造を委託します。
- (2) 十分な製造管理能力を持つ製造委託先・工場を選定します。
- (3) 新規の製造委託先・工場を採用する場合は、必ず事前の企業調査、工場点検を行います。
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コープ商品の開発
- (1) 組合員の視点で品質や使い勝手などを点検します。
- (2) 商品仕様が法令や品質管理基準に合致していることを確認します。
- (3) 食品は、原材料を詳細に調査し、食品添加物、アレルゲン、原料原産地などの情報を確認します。
- (4) 試作品、初回製造品、原料の検査を実施し、指定した商品仕様が実現しているか、品質管理基準に合致しているかを確認します。
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コープ商品の提供
- (1) 商品仕様の確認、商品お申し出や事故の分析、工場の点検、原料原産地や中間加工施設の点検、製造委託先の評価などを計画的に行います。また、定期的な商品検査を実施します。
- (2) 工場等の改善課題を製造委託先と合意して、改善活動を推進します。食品については、危害防止の観点から、「HACCPの考え方」に基づく管理の徹底を要請します。
6.コープ商品の社会的な役割
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コープ商品の利用を通じて持続可能な社会の実現に貢献できる取り組みを広げます。
- (1) 環境や社会の持続可能性に配慮した商品を開発します。社会的に認知された基準・マークを積極的に取り入れます。
- (2) 寄付金付商品、フェアトレードなど、さまざまな仕組みを通じて人・環境・社会に配慮した商品を開発します。
- (3) 国産原料を使用した商品を開発します。生産者との交流・コミュニケーションを通じて産地との関係づくりを進め、日本の農畜水産業を応援します。
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先進的なリスク管理・品質管理や商品情報開示等に取り組み、社会システムの発展を促します。
7.コープ商品の配置・品ぞろえについて
- 組合員のふだんのくらしに必要な商品を中心に配置・品ぞろえを行います。
- 「おいしさ」「便利さ・使いよさ」「楽しさ・心地よさ」「健康配慮」「食と食料への配慮」「環境配慮」「人と社会への配慮」の価値を備えた商品を適切に配置します。
- 組合員のくらしの変化や要望に応えるために、コープ商品の品質・価格および品ぞろえの継続的な見直しを行います。
コープ商品の基準、コンセプト等について
コープ商品がめざすものをわかりやすく伝える言葉として、以下の「ブランドメッセージ」を掲げます。そして、コープ商品の供給を通じて実現したい価値を、「5つの約束」として宣言します。
《5つの約束》
- (1) 安全と安心を大切に、より良い品質を追求します。
- (2) くらしの声を聴き、価値あるものをつくります。
- (3) 想いをつなぎ、共感を広げます。
- (4) 食卓に、笑顔と健康を届けます。
- (5) 地域と社会に貢献します。
《コープ商品の基準》
- (1) 【安全性の確保】
使う時に商品自体の安全性を確保していること
- (2) 【確かな品質】
使う人、使う目的に対して満足できるような品質であること
- (3) 【利用しやすい価格】
大多数の組合員が続けて利用できる価格であること
- (4) 【わかりやすい情報提供】
誰にでもわかりやすい表示であること
- 原料や製造方法にこだわった、おいしさの理由が明確なコープ商品
「コープクオリティ」
《コープクオリティの基準》
- (1) 原料や製造方法など、おいしさの理由が明らかなこと
- (2) 他の商品との違いが明確であること
- (3) 100人規模の組合員モニターテストを行い、8割以上がおいしいと評価すること
- 子育てを応援する、離乳食期以後向け、幼児食期向け、3歳~6歳向けのコープ商品。子どもの成長に合わせて「きらきらステップ」から「きらきらキッズ」へ
離乳食期(5カ月~1歳6カ月頃) 幼児食期(1歳6ケ月~3歳頃)向け
お子さまの初めての食に対する組合員の悩みを解消し、子育てがより楽しくなるような商品をめざしています。
歯が生えそろい、大人と同じものを食べ慣れていく時期(主に3歳~6歳頃)を想定
新しい食生活やシーンに対応し、子どもの成長とそれを見守るママ&パパを応援する商品をめざしています。
- 食物アレルギー配慮のコープ商品「7品目を使わない」シリーズ
特定原材料(卵・乳・小麦・そば・落花生・えび・かに)を持ち込まない専用工場で厳しいチェック体制のもとで製造。アレルギーをもっている人も、そのごはんを作る人も、その家族も、「いっしょに食べること」でみんなが笑顔になれる食事づくりをサポートする商品。
- おいしい、うれしいが未来につながる「コープサステナブル」シリーズ
環境や社会に配慮した主原料を使った商品に、共通のロゴマークを付けてシリーズ化しました。“選んで使う”エシカル消費が「持続可能(サステナブル)」な社会実現につながります。
たんぱく質、カルシウム、鉄、食物繊維、その他ミネラル・ビタミン類などの栄養素や、野菜類(きのこ、海藻類を含む)、大豆などがとれる商品。
カロリーや脂質、塩分、糖質など減らしたい栄養素を減らした商品。
主要な原材料に産地や栽培方法が明らかな国産素材を使用した商品のうち、以下の3条件を満たす商品。
- 産地(生産者または生産者団体)指定で栽培管理が明らか
- 産地の訪問点検により、品質・安全性の確認ができる
- 産地とのコミュニケーションがとれる
主要な原材料に国産素材を使用している商品。
(主要な原材料とは、調味材料や揚げ油などを除く、商品の主要部分を構成する原料のことです)