日頃より、コープながのをご愛顧いただきありがとうございます。
おかげさまでコープながのは、2024年度末で、組合員数 34万2千人、総事業高 463億円を超える組織に成長いたしました。昨今のエネルギーや物価の高騰により、私たちの家計はますます圧迫され、格差や貧困、孤立といった社会的課題がより深刻化しています。このような中、2024年度は「くらし応援キャンペーン」や「特別感謝ポイント還元」を実施するなど、組合員のくらしを守る取り組みをすすめ、厳しい環境でも、組合員のみなさまのご利用、お取引先のご協力や職員の奮闘に支えられ、事業予算を上回ることができました。あらためて、心より御礼申し上げます。
2025年は「被爆・戦後80年」の節目の年であり、国連が定めた「国際協同組合年」でもあります。今も、世界各地で紛争や戦争が続き、多くの尊い命が奪われ、日常生活が脅かされています。昨年、日本被団協がノーベル平和賞を受賞し、私たちに大きな勇気を与えてくれました。しかし、受賞の意味をあらためて考えると、核兵器使用の危機が差し迫っている現実と、歴史の伝承の重要性を再認識しています。
国際協同組合年の制定は、これまでの食料、環境、平和、貧困など、多くの課題への取り組みが評価され、協同組合の認知向上と振興への期待が込められています。『協同組合はよりよい世界を築きます』というスローガンのもと、SDGs(持続可能な開発目標)の達成に向けて、さらなる貢献を続けてまいります。
能登半島地震から1年半、東日本大震災から14年が経過しました。今後も、募金を含め被災地や被災者に寄り添った取り組みを継続するとともに、日常からの備えについての呼びかけを強め、コープながのとしての対策を一層すすめていきます。
コープながのは、未来への希望と決意をこめたビジョン2035『食べるしあわせ、自分らしいくらし「ともに」の力で、笑顔の明日を』を掲げ、組合員のくらしに寄り添い、平和で持続可能な社会の実現とさらなる人と組織の成長を目指してまいります。
引き続きのご支援、ご協力をお願い申し上げます。
生活協同組合コープながの
代表理事 理事長 丸山 辰明