ご挨拶

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コープながの理事長
上田 均

昨年11月末に、『共通の利益の実現のために協同組合を組織するという思想と実践』が「ユネスコ(国連教育科学文化機関)の無形文化遺産に登録されました。今回の登録は、全世界で展開されている「協同組合の思想と実践」を高く評価し、「過去の遺産(legacy)」とするのではなく「未来に継承していく遺産(heritage)」として、世界に「協同組合の思想と実践」を拡げていくことの重要性を訴えたものです。
私たちも協同組合の一員です。今回の登録を喜びをもって受け止めるとともに、今後も他の協同組合や関係団体と連携しながら、よりよい社会づくりに貢献していかねばならないと考えています。

世界的に「自国第一主義」「ナショナリズム」が台頭する傾向にあります。こうした動きは「平和を脅かす火種」にもなりかねません。平和であることは生協の理念であり、存在する大前提でもあります。今年で公布70年となる現行憲法、その憲法を巡る動きも含め、平和を脅かす問題には引き続き注視をしてかねばなりません。
昨年10月に、「前回の国勢調査」の結果が総務庁より発表されました。それによると長野県の老齢人口は総人口の30%で過去最高、14歳以下の人口は13%で過去最低となりました。全国的に同様の傾向が浮き彫りになっています。こうしたことも背景に日本の社会構造は大きく変容してきています。社会保障や年金など国民の負担は増す一方です。また貧困と格差は拡大しており、高齢者やひとり親世帯、若者などの貧困に加えて、子どもの貧困が私たちの地域やくらしのなかで深刻な問題となっています。私たちは事業と活動を通して組合員さんのくらしの向上を目指すとともに、こうした困難な諸問題に対し「公共の一員」として全国の生協や行政、地域の諸団体と連携し向き合っていくことが必要です。
東日本大震災から6年が経過しました。昨年4月には熊本地震、10月には鳥取県中部地震、そして夏には北海道・東北地域に台風が上陸し大規模な水害が発生するなど各地で自然災害が続きました。こうした災害に対し、発災直後より組合員の皆様からは心のこもった多くの募金が寄せられました。心より感謝申し上げます。コープながのは震災被災地を中心に、これからも被災された方々に寄り添う支援を続けています。引き続きご協力を賜りますようお願いいたします。

2016年度は、組合員の皆様の利用に支えられ、総事業高・供給高及び経常剰余金は予算を上回る決算を報告することができました。ともに喜び合いたいと思います。
コープながのが誕生して四半世紀が経とうとしています。数々の貴重な取組みの成果、その積み重ねをベースに『組合員に選ばれる事業をつくり、多様な参加を広げ、コープのファンを増やします』を基調に「ビジョン2025第二期中期計画」がスタートします。2017年度はその初年度となります。組合員数は29万5000人を超え社会的責任はますます重く大きくなっています。そのことを自覚し、組合員・消費者のくらしに貢献する組織として、また、地域社会に期待される組織として、真摯な姿勢で諸課題に向きあい取り組んで行きたいと思います。皆さまのご理解・ご協力を心よりお願い申し上げご挨拶とさせていただきます。

生活協同組合コープながの
理事長 上田 均