ご挨拶

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コープながの理事長
上田 均

「ひとりは万人のために、万人はひとりのために」(All for one One for all) これはラグビーの合言葉であるとともに生協の基本となる考え方でもあります。2015年、夏 奇しくも生協発祥の地イングランドで開催されたラグビーワールドカップ大会において日本代表が歴史的活躍をしました。体型に劣る代表たちのチームワークと粘り強さに大きな感動を覚えた方も多かったのではないでしょうか。

一方、昨今のめまぐるしく変わる社会情勢は、まだまだ癒えない東日本大震災に加え、先日の熊本を震源とする大きな地震などの自然災害の猛威。又、経済界では大手家電メーカー、自動車メーカーでの消費者不在の身勝手な行為による混乱と不信感。この他にも急速にすすむ高齢化社会、少子化、独居世帯の増加に加え、突然訪れる要介護者のいる生活など様々な問題が身近に、そして確実に広がっています。

そして、これらには一般報道ではなかなか伝わってこない、ひとりひとりの生活者への大きな負担があること、私たちが予想だにしない事態も発生することを決して忘れてはなりません。

2015年度コープながのは、食や商品を中心に「参加とネットワーク」の取り組みとしての気軽な参加の場からはじまるコープ会や、食育「たべる・たいせつ」、環境保全の視点での企画の実施。身近な暮らしの中から「平和」を考え、伝える取り組み等を広げてきました。加えてコープの総合力で事業経営基盤づくりと、それを支える人と組織づくりもすすめ、大きな前進がみられました。おかげさまで組合員数が28万6千人を超え、長野県の世帯数の3分の1は組合員世帯という大きな組織となりました。事業におきましても皆さまひとりひとりのご利用に支えられ、事業高、供給高及び経常剰余のいずれもが予算を上回る「増収、増益」の決算を報告できる結果となりました。ともに喜びあいたいと思います。

結びに、精神科医・作家・評論家であった、なだいなださんが生前おっしゃった言葉を紹介します。「正直言うと、どうせ死ぬのだから不甲斐ない政治、今の社会をいっそ見放してしまえと冷めた気持ちになる。だけど私はやはり、生きているうちは社会に責任があると思っています。」この、なだ先生の一見ぶっきらぼうにも思える発言に、真の他者を気遣う配慮、やさしさを感じます。

そして、コープながのが、又職員ひとりひとりが、様々な見放したくなるような社会問題のある現状において、組合員・消費者のくらしに貢献し、社会的存在として期待されるやさしさと責任を発揮していけるよう更に努力したいと考えております。今後につきましても、皆さまのご理解、ご協力を心より御願い申し上げご挨拶とさせていただきます。

生活協同組合コープながの
理事長 上田 均