コープながのの広報誌「Socia(ソシア)」2021年3月号

コープながのの組合員広報誌「Socia(ソシア)」をご紹介します。生活協同組合コープながの


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コーププラス×SDGs東日本大震災から10年「利用」で被災地を「応援」コープは「忘れない」「伝える」「続ける」「つなげる」を合言葉に、東日本大震災のさまざまな復興支援に取り組んできました。その一つが「利用で応援」。組合員の皆さんが被災地のメーカーの商品を購入することで、支援につながる取り組みです。震災から立ち上がり、製造に励むメーカーの中から、2社にお話を伺いました。このマークが目印!宅配では被災地のメーカーの商品を紹介しています盛岡市岩手県宮城県大槌町石巻市今回の取り組みは、目標11:につながっています。04赤あぶ武か酒造株式会社(岩手県)舘秀峰さん代表取締役社長古ふるだてひでみね水野食品株式会社(宮城県石巻市)代表取締役社長水野茂さん7mもの津波で工場が被災当社は漬け魚を中心に水産加工品を製造しており、コープさ0年近いお付き合いがあんとは3ります。工場は石巻漁港そば、多くの水産加工工場が集まった団地内にあり、当時7mの津波が押し寄せました。従業員さんの家も多くが海岸の近く。帰る途中で一人亡くなり、また親族を亡くした方も多くいます。工場は悲惨な状態で、ライフラインも寸断、どこもかしこもがれきの山。しかし2週間後には再開を決意しました。以前のように製造できるか不安でしたが、家族・従業員さんで頑張って守ってきた工場。一人二人と次々に従業員さんの安否もわかり、工場を何とかしたい思いも強くありました。でも、工場再開には多くの問題がありました。震災で、保管していた原料を失ったことが大きな痛手だったし、水産加工団地は壊滅的な被害でとても再開できない。内陸への移転も考えましたが、戻ると約束してくれた従業員さんが通勤できない遠地には行けない。1カ月ほど悩みましたが、残った工場を修復し、隣接する空き地に増設して再開することに決めました。一度断念した酒造り、さまざまな支えで再開おおつち震災による津波で、大槌町にあった自宅兼醸造所の全てを失い、120年続けてきた酒造りを諦めようと思いました。やめるにしても、お取引先に報告しなければならない。そうして訪れたいわて生協さんで、飯塚理事長から「生協もダメージが大きかった。でも自分たちはやめるわけにはいかない。赤武さんも大変だったかもしれないけれども、一緒にやらないか」という言葉をいただきました。多方面からも背中を押され、再開を決めました。復興はゴールではなくスタート当時、目指していたのは再開(復興)すること。その後、復興はゴールではなくスタートなのだと気づきました。震災の年の7月に盛岡市に仮事務所を設0月から市内の桜顔酒造置し、1の協力のもと、純米酒の「浜娘」の醸造を再開。2013年1月、盛岡市に新蔵を建てることができました。そこからがスタートです。それまで何度も再建を諦めかけました。0


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