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ピースアクションinヒロシマ・ナガサキ「オンライン子ども平和会議」参加報告8月7日(日)、ピースアクションinヒロシマ・ナガサキ連携企画「オンライン子ども平和会議」が開催されました。これは未来の担い手である子どもたちが、「平和」について学び、考えるきっかけとして企画されたもので、コープながのからは代表として内川実結さん(小6)、細野葵さん(小6)の2人が参加しました。2人は7月に事前学習で長野市松代にある「松代大本営象山地下壕」を見学し、子ども平和会議にのぞみました。会議では「戦争や核兵器の使用など、争いごとをなくすために私たちができること」をテーマに話し合いを行いました。そこで出された意見をもとに、広島、長崎出身の子どもから選出された議長が「アピール文」を作成し、ピースアクションinナガサキの企画、虹のひろばのフィナーレで発表しました。その後、内川さんと細野さんがこの体験についてまとめたものを携え、9月3日(土)の報告会に参加し、理事長との対談を行いました。その様子をご報告します。アピール文平和な世界を実現するために、まずは、一人ひとりが平和について学び、考え、その考えを持ち寄って、互いの想いを聞くことが大切です。想いはそれぞれ違います。相手がどんな考えを持っているかを知ることで、はじめて分かち合えます。現在、被爆者の高齢化が進んでおり、核兵器の恐ろしさについて、学ぶ機会が減ってきています。被爆者からのお話を直接聞くことができる私たちだからこそ、被爆体験や核兵器の恐ろしさを、後世に伝えていくために、映像などで残していくことも大切です。さらに、原爆の被害にあった物や建物からも、その恐ろしさを知ることができます。その例として、被爆ピアノがあります。被爆地と縁のないところでも、演奏を聞き、音楽を通して、より多くの人々が、平和について考えるきっかけになります。また、日本の漫画なら、核兵器の恐ろしさを世界の幅広い世代の人々に伝えることができるかもしれません。これからは、SNSを通じて海外の人たちとも交流することで、さまざまな視点から、核兵器に対する認識を深めることもできるでしょう。そうすれば、世界中の人々に、核兵器の恐ろしさが連鎖的に伝わり、核廃絶の声が広がるでしょう。だから、私たちは、世界中の人々に、平和の大切さと核兵器の恐ろしさに関心を持ってもらうために、発信し続けていきます。2022年8月7日オンライン子ども平和会議参加者一同内川実結さん「戦争は怖いけど、知ることが大切だと思いました」細野葵さん「松代大本営地下壕について学んだことを発表しました」初めて会う人たちと、平和について考え、意見を出すことがとても楽しかったです。学校で戦争の勉強をするのはこれからで、興味を持っている友達は少ないけれど、原爆が広島、長崎に落とされたこと、二度とおきてはならないということは、みんなに知ってほしいです。今回私たちがした活動を友達に教えてあげたら、来年もコープでこの活動があったらぜひ参加したいと言っていてうれしかったです。いろんな人の戦争への考えが聞けたのでよかったです。その中で、「戦争は大きなケンカと同じようなもので、そのケンカは国の偉い人がやると言って始まった」という意見がありました。たしかに戦争をやる意味はどこにあったのだろうと思いました。グループ交流では、「私たちが調べたことをまとめていろいろな人に話していくことで、みんなが戦争や核兵器の怖さを知り、争いごとがなくなるのではないか」と話し合いました。太田理事長毎年、「子ども平和会議」には子どもたちを開催地の広島に派遣していました。コロナ禍でオンラインでの会議がはじまり、2人はコープながのから参加する第1号の子どもたちです。事前学習で松代大本営地下壕へ行き、寒さや暗さを感じたように、実際に行かなければ感じられないこともあります。ぜひいつか広島や長崎にも行ってみてください。「戦争をしたくない」ということはみんなの願いです。でも、その方法への思いは一人ひとり違います。どう平和を維持するか、友達と話してみてください。違う考えを持っていることもあるでしょう。そのときは「私はこうだよ」「私はこう思っているよ」と違いを言い合えるといいですね。全国の生協からたくさんの子どもたちが参加しました広報誌Sociaソシア2022年11月号(第480号)発行/生活協同組合コープながの編集/コープながの総合企画室〒388-8555長野市篠ノ井御幣川668TEL.026(261)1223FAX026(261)1219ホームページ/https://nagano.coopnet.or.jp/宅配では、お届けしている全てのカタログを回収し、リサイクルしています。ご不要の場合は、担当者に渡すか配達器材に入れてお戻しください。